スペースX($SPCX)の初値予想2

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https://www.kabutec.jp/blog/?p=783

AI GEMINIくんと議論したスペースXの初値予想だ。どうおもう?

面白い題材だね。中身を読んだので、まず事実関係を確認させてくれ。xAIのSpaceX完全子会社化やS-1の数字など、ブログが前提にしている事実が本当に正しいかで、議論の土台が大きく変わるので。

土台はほぼ正しい。S-1が5月20日提出、6月12日上場予定、ティッカーSPCX、評価額1.75〜2兆ドル、調達額〜750億ドル規模、個人枠約30%——ここは複数ソースで裏が取れた。ただ気になる点が2つあるので確認する。xAIの完全子会社化と「5対1分割」だ。

xAI合併は事実だ。2026年2月2日にトライアングル・マージャーで完全子会社化、SpaceX側1兆ドル・xAI側2,500億ドルで合計1.25兆ドル評価。ブログの「2,500億ドル相当上乗せ」もここから来ている。最後に分割とtrade.xyzの現値だけ確認する。

事実関係を一通り検証したので、まず結論から。Geminiの調べはかなり正確だ。土台になっている数字はほとんど裏が取れた。

5対1分割で$526.59→$105.32(5月22日まで)、xAIの完全子会社化(2026年2月2日、トライアングル・マージャー、SpaceX 1兆ドル+xAI 2,500億ドル=1.25兆ドル)、S-1提出5月20日・6月12日上場・評価額1.75〜2兆ドル・調達〜750億ドル・個人枠約30%、trade.xyz(Hyperliquid上のSPCX-USDC perp)が完全希薄化後11.87億株を基準に$150でローンチ→一時$216→$200前後で揉み合い——全部一致している。ここはGeminiを褒めていい。

ただ、議論として詰めが甘い箇所が3つある。

ひとつ目。「2026年Q1 純損失42.8億ドル」のラベルが怪しい。S-1で出てきた赤字は2025年通期で約49.4億ドルの純損失だ(2024年は単体で約7.9億ドルの黒字だったところからの反転)。これを「四半期」と書くと、赤字バーンレートが実態より2〜3倍速く見えてしまう。赤字の主因がxAIのキャッシュ燃焼であること自体は正しいんだが、期間の取り違えで論の迫力を盛っている。あなたが普段やる「最悪値の定量化」をする上では、ここは通期数字に直しておいた方がいい。

ふたつ目。trade.xyzが$196まで上がった理由を「ショートスクイーズの可能性が非常に高い」と断定しているが、これは推測の域を出ない。実際の経緯は$150スタートからレバ買い(ロング)主導で素直に上がった面が大きく、薄い板+クリプト特有のプレミアムで吊り上がっている、という説明の方が事実に近い。スクイーズが一切なかったとは言わないが、「非常に高い」と言い切れる根拠はない。

みっつ目。「上場した瞬間にperpはスクラップ/強制収束させられる」というメカニズム説明は不正確だ。このperpは上場で消えるわけじゃない。オラクル参照価格が実際のNasdaq価格に切り替わって、$196が現物の実勢値に引き寄せられていくだけ。結論(=$196は実勢に収束する)は方向として正しいが、機構の説明が雑。差金決済の永続先物だという理解が中途半端なまま書いている。


で、肝心の「$196の初値はつくか」。基本はブログの「ほぼない」に同意する。理由はGeminiの言う需給メカニズムで合っている——$1.75兆ドルのディールで初値$196ということは、史上最大のIPOが初日に約85%ポップすることを意味する。その規模の買いを引受シンジケート(モルガン・スタンレー他21行)が支え続けるのは資金量的に無理がある。ここはブログが正しい。

ただ、あなたには反証データも置いておきたい。Polymarketの終値時価総額の最頻バケットは$2.0〜2.5兆ドルで約39%、次が$1.5〜2.0兆ドルで26%。つまり賭け市場の群衆はブログの「現実的な着地$1.4〜1.6兆ドル」より強気なんだ。 BeInCrypto

この食い違いを解く鍵は、ブログが**「初値(最初のtick)」と「終値・ザラ場高値」を曖昧にしている**点にある。$196が文字どおり最初の約定値になる確率は低い。でもカオスな初日にザラ場で一瞬$196をタッチする確率は、そこまで低くない。「初値はつかない」と「$196には届かない」は別の命題で、ブログは前者の話を後者の否定にすり替えている。


あなたの戦略との接続で言うと——以前話していた「初値で100万、下落で100万」の2段階エントリーは、実はこの銘柄の構造とかなり相性がいい。売上の約90〜100倍マルチプル+巨額赤字+12月のロックアップ解除、というプロファイルは、アラムコ型(初日に賑わった後、数ヶ月かけて公募割れ)のシナリオを十分に含む。だから第2弾の弾を残しておく設計自体は理にかなっている。ブログの「判断基準は6月上旬ロードショーの最終公募価格に置け」という助言も、あなたの「エントリー前に情報非対称性を解消する」哲学とそのまま一致する。

最後に投資家目線の実務を一点。個人枠30%といっても需要>>供給で割当はごくわずかになる。しかも公募価格で買える経路は米国5社(Schwab/Fidelity/Robinhood/SoFi/E-Trade)に限られていて、日本の口座からだと公募価格での取得はまず難しい。結局、初日にNasdaqで成行で現物を追う形になりやすく、それこそ$196近辺を掴むリスクの本体はそこにある。Geminiが警告している「$110で買って大儲け」が絵に描いた餅なのは、価格論以前にこの取得経路の問題が大きい。日本からどう取りに行くつもりか、そこが詰める価値のある論点だと思う。

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