投資

長期投資的銘柄選定策

株式は、企業が収益を上げ続けている限りプラスサムな投資商品です。
毎年100円/株の利益を上げ続けている企業なら理論の上では、100円*所有株式数分の資産が増え続けていることになりますからね。

1000円の価値のある企業が毎年100円の利益を出すとしましょう。10年後の価値はいくらですか?2000円ですね。(金利や再投資による増益などは考慮していません。)

長期投資を前提とした場合の銘柄選定を考えてみます。
数千銘柄もある企業の業務内容をすべて知るのはほぼ不可能ですから、自分の得意な分野の株のみを投資対象にしましょう。世界一の投資家バフェット氏も自分が理解できる企業のみを投資対象にしています。

バフェット氏の名言をひとつ記載しておきましょう。

「喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないのなら、たった10分でも株を持とうなどと考えるべきですらないのです」

10年間保有してもいいと思える企業のみを投資対象にしましょう。

そして、毎年利益を上げ続ける思われる株に投資をしましょう。投資のタイミングは、企業価値と株価が乖離し割安感が増したときにですね。毎年利益を上げ続けている企業であればいつ投資してもいずれは理論的にプラスになるはずです。

ぇぇ、理論的にです。

投資した後、毎日株価をチェックするものか?と言われたら順調に利益を上げ続けている限り毎日見る必要はありません。1か月に一度程度でよいかと思います。

もっとも、自らの購入した株価が割安であるという確信が必要ですが・・・。(^^;

割安感が出ているときに買う局面だと基本的に下降トレンドですので、買ったら即含み損が基本ですからね。一定期間の含み損など気にするだけ無駄というものです。毎日株価を見ていると精神衛生上よくはありませんからね。(^^;

リーマンショック時のバフェット氏の投資行動を見てみましょう。
割安と判断したら下落相場であろうとガンガン購入していきました。リーマンショックの底ではかなりの含み損になっていましたが、一切気にすることはありませんでした。その後、反転し圧倒的含み益になったのは周知の事実です。

あくまでwok氏の個人的見解ですので、絶対的に正しいものではありません。

上がる株 その2

予想が外れるまで上がる株を検証しましょう。

今度は、中期投資を予想してみるとします。期間は2023年大納会までとしましょう。
2023年3月20日に日産自動車を買い、2023年大納会に決済する取引を行います。
では、上がる理由を列挙しましょう。

1.ルノー支配から脱却できて資本政策が改善できる。
2.EV市場はトヨタに対して優勢である。(wok氏が個人的に思う見解。)
3.PBR0.36倍で財務的に安い。
4.コロナ災厄が終了し、サプライチェンが復旧し生産体制が普通に戻る。
5.売上が回復するならば、来期の増収増益増配も期待できる。
6.レーティングで株価は下げられているが、レーティング屋の情報は証取法で逮捕されない彼ら戦術兵器であり価格操作にすぎない。
7.非EVたるe-power系の車も性能が非常に良くなっている。(wok氏は個人的に思う見解。)
8.チャート的に大きな買い圧力があると推測される。500円後半から400円台への急落はバーゲンセールではないかと思われる。
9.今回の金融危機はリーマンショックレベルにはならない。昔と比べて金融システムは強化されている。(wok氏が個人的に思う見解。)
10.日本は腐っても自動車産業である。

2番について語りましょう。
EV市場において、トヨタとTSLAに対してどうかであると思います。
まず、トヨタが発売したbz4xがいまいちだった。

国産BEV決戦!! 日産アリア対トヨタbZ4Xをガチで乗り比べると…だいぶ違うぞこの2台!!

日産が発売したアリアは、初期のB6は乗り心地に問題があったものの、最近発売されたB9e-forceでは、驚きの乗り心地になっている。wok氏が個人的に思うだけですが、これならばTSLAに対抗できると思います。それってあなたの感想ですよねと某ひろゆき氏に言われたら、はいそうですと答えるしかありませんが(^^;

軽EVたるSAKURAは確実に売れる。

軽EVは今のところライバルなし独占状態ですからね。

トヨタのレクサスRZがどの程度の実力なのかは気になるところではあります。

【試乗】レクサスRZプロトは「いい意味で」bZ4X感なし! 五感に訴える上質さと自然な走りが圧巻

7番について語りましょう。
初期型のノートe-powerが出たときに乗ったことありますが、不自然なエンジン音でいまいちだった印象があります。二代目のノートe-powerに乗ってびっくりしました。エンジン部の遮音を徹底したのでしょう。EV車っぽい仕上がりになっていました。というわけで日産のe-powerは世界を相手にできると思ったわけです。軽自動車規格のe-powerがでると面白いかもしれない。DAYZe-powerとかね。

カルロスゴーン氏はお金を抜きまくっていたわけですが、ゴーン時代の日産の株価は1000円越えで高配当でした。ゴーン氏の功績を一つ上げるするなら早い段階からEV車開発を指示していたことですね。

では、2023年3月20日の寄り値で日産を買い、2023年大納会で売るという取引を開始したいと思います。

(実証実験)

2023年3月20日の寄り値 458.4円
2023年大納会の寄り値 553円

+20.6%の利益でした。

上がる株とは?

上がる株が分かっていたら、金融機関から借りれるだけ金を借りて投資すれば確実ですね。
結論として、確実に上がる株を予想するのは不可能であるとwok氏は思うわけです。

上がる可能性の高い株に投資せよが、正しい投資法であると思います。

確率的に勝つ投資こそベストだ。

とwok氏は思っています。

では、上がる理由を箇条書きにしてみましょう。

1.財務的に安いから
2.空売りが溜まっていて買戻しが期待できるから
3.革新的な技術を持っているから
4.人気がある企業だから
5.世の中のトレンドに適合しているから
6.チャートがいいから
7.安定配当が期待できるから
8.株主優待がよいから
9.需要が期待できる資源権益を保有しているから
10.ネット掲示板で人気の銘柄だから
11.著名投資家が推奨しているから
12.投資機関のレーティングが上がったから
13.経営者が信頼できるから
14.社会的に必要な企業だから
15.決算がよかったから
16.友達が持っているから
17.出来高が増大して上がっているから
18.移動平均線がゴールデンクロスしたから
19.テクニカル指数が底値を示しているから
20.円安になると利益が増えるから
etc…

20個ほど書きましたが、言い出すとキリがありませんね。
そして、どの理由で買い需要が増大して株が上がるのかは完全に的中させるのは不可能です。

上がる可能性の高い株とは、

できうる限り上がる理由を列挙できる株

であるとwok氏は思うわけです。

(実証実験)

2023年2月17日現在の9142:九州旅客鉄道の株式チャート


2023年2月18日(土)の時点から一か月後の2023年3月18日(土)に上がっている株を予想してみましょう。
wok氏は9142九州旅客鉄道を上がる可能性の高い株として投資をしたとしましょう。
9142九州旅客鉄道が、上がる理由を箇条書きにしてみましょう。

1.いよいよコロナ厄災が終了し、通常の生活に戻る。そして、インバウンドなどの観光事業も大いに期待できよう。
2.期末一括配当と魅力的な株主優待券の権利日が3月なので3月権利日まで配当優待狙いの買いが期待できよう。
3.チャート的にも一番底、二番底、三番底をつけて反転攻勢の状態にあると思われる。
4.株価純資産倍率が1.18倍と財務的に割高感はない。
5.九州地方において絶対に必要なインフラ提供企業である。
6.電力料金の安い九州には企業誘致などが期待できる。

2023年2月18日の株価は2913円。はたして、一か月後にはいくらになっているのかで実験を開始したいと思います。

(結果)
2023年3月18日に追加記述します。

2023年3月18日の株価は3025円でした。+3.84%でした。日経平均のパフォーマンスが-0.54%であることも考慮するとよいトレードであったと思います。

損切できる投資家になろう。

利益確定は、誰でもできます。1円でも売却益が出たら投資は成功です。どこで利益確定すればよいのかと聞かれたら上がらなくなったらとか、目標株価まで到達したらとかしか答えることはできません。

wok氏が思うのは損切がうまい投資家こそ、勝てる投資家であると思うからです。
例えば、一人で日経平均を動かすことができる天才個人投資家CIS氏は、「誰よりもはやく損切りする。」を最重要戦略としていることからも勝てる投資家は損切がうまいと思うからです。CIS氏ですら百戦百勝はできないのですからねぇ。

CIS氏の本を紹介しておきましょう。
一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学

wok氏は下手くそでしたので、新興株を買ったら翌日S安の連続で売るに売れない梯子外しや、全力投資した結果、とんでもない含み損になり怖くて売れなくなり塩漬け株を作ってしまったり、財務分析してニイウスコーという株を買ったら、数日で倒産してしまい全ロストを体験したりと散々な失敗を繰り返しました。ニイウスコーは無形資産がまったくの無価値だったんですけどね。無形資産の話はまた後日しましょう。

では、wok氏の損切方法について紹介しましょう。

あらかじめ、損切額を決めておきます。

含み損の金額に動揺してしまい損切りできない事態を防ぐためです。wok氏は、最初に負けた時の戦略から考えます。
計画した損切額に基づいて、購入する株数と損切マージンを決めます。

損切マージン*株数=損失額

仮に損切額を1万円としましょう。株数100株とすると100円下がったら損切するという損切戦略が完成します。逆に損切マージンから株数を計算しても構いません。臨機応変に行きましょう。

あと、強制損切戦略をwok氏は設定しています。強制損切が発動する条件は、材料として期待していた事象が、あて外れだった場合です。この場合、価格はいくらであれ強制損切します。例えば、世界を制覇するであろうと期待された新薬がまったくの役立たずであったときなどです。

損失額から購入株数、損切マージンが決まりました。あとは、購入価格を決めれば投資開始です。

wok氏の場合、購入価格はチャートを見て判断します。例えば下記のようなチャートの場合は475円を損切値として損切マージン幅30円とした場合505円を購入価格とします。この場合、指値買い505円300株損切予定額9000円ですね。

あとは、利が乗れば好きな時に利益確定し、損切値に来たら無慈悲に損切りする作業をするだけですね。勝率が60%を超えるころになれば自然と資産は増加していくことでしょう。

(余談)
投資とは関係のないことですが、太平洋戦争時の米国は日本と比べてダメージコントロールが非常にうまかったです。そして、きわめて合理的でした。損切とはダメージコントロールの一種でしょう。wok氏自身の人生は敗北することが多かったですからねぇ。ぇぇ。